理不尽な顧客、乱暴な上司、嫌な同僚、嫌いな組織や国家・・・私たちには嫌なものがあります。愛があるのと同じように。
「嫌だ」、「許せない」という感情を持つのは自由であり、持ったことのない人はいないはずです。
しかし、許せない気持ちを持つことの一番の被害者は自分であることは間違いありません。
寛容であることの最大、そして最初の受益者は寛容になれる本人です。
その瞬間から太陽が輝き、愛が心に宿り始めるのです。不思議なことに人を憎んでいないと自然に動作や感情に滲み出し、人々を魅了する雰囲気を醸し出すのです。
寛容でない人は、その表情を見ればわかります。
どこかに歪みがあって、美しくない何かを感じます。「大人は顔に責任を持て」という言葉はこのことを言っているのです。
「いい顔している」人をよく観察していると気付きますが、彼らの共通点は寛容であることです。
そしていい顔している人には成功者と幸せ者が多い。
相手の心が狭くても不寛容であっても、こちらが不寛容になる必要はありません。
なぜなら、「寛容は人のためならず」だからです。
*宋 文洲さんの論長論短より
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